《東京・銀座》「土に学ぶ、五感で考える」成果発表(エルメス財団)
1837年、フランス・パリで創立され、世界でも有数のラグジュアリーブランドとして知られるエルメス。そのルーツは馬具工房であり、職人による精緻なものづくりを尊重し続けています。そのエルメスを母体として、2008年に創設されたのがエルメス財団です。
同財団では2014年から、自然素材にまつわるスキル(職人技術や手わざ)の伝承、拡張、知識の共有を目指すプログラム「スキル・アカデミー」を推進しています。
フランスでは第1回目が「木」、第2回目が「土」、さらに「金属」「布」「ガラス」「石」がテーマとなり、講演会やワークショップ、より専門的なマスタークラスが実施され、書籍が刊行されています。
日本では2021〜2022年に「木」をテーマとした「スキル・アカデミー」の活動が行われました。そして2023〜2024年のテーマとなったのが「土」です。
まずは2023年夏、書籍『Savoir&Faire 土』が岩波書店から刊行されました。フランス版から一部を翻訳し、日本の読者に向けたコンテンツも加えられています。
「土と左官から見た日本の建築史」にも一章が割かれています。(当会議事務局長 多田君枝執筆)
さらに、2024年3月、中高生を対象にした「春のワークショップ:土に学ぶ、五感で考える」が開催され、その成果発表となるのが「夏のオープンクラス」です。
ワークショップと銀座メゾンエルメスフォーラムで行われる一般公開の展示にて、土の「スキル」を継続的に学ぶ 「スキル・アカデミー」の活動を体感することができます。
〔春の中高生向けワークショップ〕
スキル・アカデミー:夏のオープンクラス
「土に学ぶ、五感で考える」成果発表
土から学ぶ・手入れする:土の「スキル」を継続的に学ぶプラットフォームとしての展示・イベント
春のワークショップに関連する縄文土器や資料展示に加え、トーク・セッションやワークショップなど会期中さまざまなイベントを開催予定です。
土に還す・手渡す:自らつくった「すみか」を土に還す、土のない場所で土を想像するワークショップ
土からつくった自らの「すみか」をどのように土に還す・手渡すことができるか、再び土との接触を失った都市生活においてどのように土を想像し、土との関わりを持ち続けることができるかについて考えます。
会期 | 2024年7月13日(土)〜8月18日(日) 11:00〜19:00(入場は18:30まで) 休館日:不定休 ※ギャラリーの開館日と開館時間についての最新の情報は公式サイトにてご確認ください。 |
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会場 | 銀座メゾンエルメス フォーラム 8階 東京都中央区銀座5-4-1 tel.03-3569-3300 |
入場料 | 無料 |
主催 | エルメス財団 |
プレ・ワークショップ
土からつくる・手でつくる:藤森照信氏監修の建築をつくるワークショップ
展示の中心となる家としての建築をつくる参加型のワークショップです。
春に講師を務めた土建築研究者・山田宮土理さん(当会議 準会員)と左官職人・都倉達弥さん(当会議 正会員)が、藤森照信さん監修のもと、参加者と一緒に土に覆われる建築に挑戦します。
開催日 | 2024年6月22日(土)、23日(日)、29日(土)、30日(日)、7月6日(土)、7日(日) 詳細は公式サイトにてご確認ください。 |
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会場 | 銀座メゾンエルメス フォーラム 8階 中央区銀座5-4-1 tel.03-3569-3300 |
定員/対象年齢 | 各日程10〜15名/10歳以上 ※要事前申込(応募多数の場合は抽選) |
イベントの詳細は公式サイトをご覧ください。