【終了】11月3日(土・祝)、日本左官会議 連続シンポジウム・福岡編開催

日本左官会議シンポジウム、全国キャラバン第4弾を、福岡で行います。日本の左官文化の魅力、「普通の壁」の優しさを見つめなおし、その豊かさを失いつつある現状と私たちの住まい、暮らしについて考えます。
左官は、規格化・統一化された製品ではありません。その土地の風土によって、職人の手法も素材も異なる、地域性の表れる仕事です。私たちは、職人が材料をその都度調合し、精度高く厚く塗るという、日本ならではの技術を広く伝えていきたいと思います。
設計、デザイン、施工の関係者はもちろん、一般の方にも興味深く聞いていただける内容です。

シンポジウムの始まる14:00までは、左官デモンストレーションを行います。
木舞掻きをして荒壁をつける工程、漆喰や珪藻土にパターンをつける仕上げなど、左官仕事を目の前で見るチャンスです。
また協賛各社によるサンプル展示や商品紹介も行います。ぜひ、お早めにお越しください。
◎フライヤーダウンロード(PDF:1MB)

日本左官会 連続シンポジウム・福岡編
「職人がいる町、塗り壁のある暮らし — その終焉がもたらすもの」

日時・会場

2018年11月3日(土・祝) 14:00〜16:30
開場・受付開始は12:30より
14:00までは左官デモンストレーション、協賛会社の展示など

九州大学伊都キャンパス 稲盛ホール
(福岡県福岡市西区元岡744 稲盛財団記念館1階)
*クルマの方はビッグオレンジにある守衛所にて、入構料300円をお支払いのうえ、所定の手続きをして駐車してください。

参加費・お申し込み

一般 1,500円
日本左官会議会員・学生 1,000円
(当日入会可 支援会員・準会員/年会費 5,000円)
お申し込みフォームから事前予約の上、入場料は当日お支払いください。
事前の受付は締めきりました。
お席に多少余裕がございますので、ご希望の方は直接会場までお越しください。

いただいた個人情報は慎重かつ適切に管理し、第三者に提供することはありません。
ただし、当法人が関係する講演会やイベントなどのご案内には使わせていただきますので、どうぞご了承ください。

登壇者プロフィール

挾土秀平 Syuhei Hasado
岐阜県高山市生まれ。30代までは野丁場の左官として大きな現場も仕切る。2001年職人社秀平組を設立、自然から得られる素材による左官を本格的に始め、物語性のある独創的な壁を次々に発表。個展、執筆などにも才能を発揮し、海外でも活躍。一昨年はNHK大河ドラマ「真田丸」の題字やタイトルバックの壁も制作。日本左官会議議長。

原田進 Susumu Harada
大分・日田生まれ。父の下で修業後、久住章氏の弟子となり、1996年、38歳で原田左研を継ぐ。「土や藁や砂や貝灰を水とまぜて壁に塗ると、その壁に包まれた空気や雰囲気、つまり『あいだ』が人にとってえらく居心地がいいものになる」という。それは明るい自身のキャラクターと見事に一致、ヒゲのスーちゃんとして人望が厚い。日本左官会議副議長。

小林隆男 Takao Kobayashi
滋賀・守山生まれ。父も左官で、地元の現場で修業を積む。土の素晴らしさを世の中に広めていきたいと「天下布土」を かかげ、多分野の人たちとも積極的に交流、ワークショップやボランティアの経験も豊富にもつ。駄洒落や冗談を飛ば しつつ、裏方も引き受けて、後進を親身になって指導する、ヒューマニティ溢れる親方。日本左官会議副議長。

川口正樹 Masaki Kawaguchi
三重県大台町生まれ。高校卒業後、フレスコ、彫刻などを得意とする会社に30 年勤め、2006 年に独立。店舗、住宅、お茶室などの数寄屋も多く経験。久住章親方の「ホテル川久」の現場にも参加した。若手と仕事をともにして、愛知地域のこれから担う若い人たちに、技術や知識を受け継いでいってもらいたいと考えている。日本左官会議理事。

荒木富士男 Fujio Araki
1954年福岡生まれ。17歳で左官になり、30歳で全国左官技能競技大会で優勝。久住章親方の仕事を助け、平成2年から2年間、ホテル川久のエントランスロビーのマーブル磨き列柱の仕上げ責任者。桂離宮笑意軒の修復にも参加。現在、西日本の文化財修復や商業施設、住宅など幅広い仕事にかかわる。日本左官会議顧問会員。

道下幸二 Koji Michishita
1975年福岡市生まれ。福岡大学付属大濠高等学校卒業後、父が経営する有限会社道下組入社。左官職人の父の下で修行を積む。2005年、29歳で道下組代表取締役就任。新しい左官材料の施工や、昔の技法や工法を学び新しい仕上げ(意匠)の提案を得意とする。職人の未来を創るため、若手育成にも努力している。日本左官会議賛助会員。

荒木新二 Shinji Araki
1986年熊本県生まれ。父の会社で修業後、独立。「努力は裏切らない」の精神で挑戦した技能五輪全国大会で優勝。素材の個性を活かした左官仕事に、日々感銘を受け、さまざまな工法習得に務める。2016年の熊本地震での歴史的文化財の被害は大きく、長い年月をかけた修復に取り組んでいる。故郷の素晴らしい遺産を残していきたいと考える。

高木正三郎 Shozaburo Takagi
1969年福岡県生まれ。早稲田大学理工学部修士課程修了、石山修武研究室個人助手。1999年より設計+制作/建築巧房代表。大工と左官の技能を用い現代建築を設計する。中古マンション再生「漆喰と木の室」(2001年〜)や、(社)古家空家調査連絡会立ち上げ(2015年)などを行う。現在、福岡大学、佐賀大学、九州大学非常勤講師。


主催/公益社団法人日本左官会議
共催/九州大学
特別協賛/田川産業株式会社
協賛/株式会社石蔵商店上村建陶株式会社株式会社河北本店株式会社建築資料研究社/日建学院四国化成工業株式会社善徳丸建材株式会社株式会社内外テクノス、西日本ダントー株式会社、日本玉石株式会社伸建築フジワラ化学株式会社株式会社丸京石灰株式会社ヤブ原 ※五十音順
協力/公益社団法人福岡県建築士会、福岡県左官業組合連合会、アジア景観デザイン学会

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