《4/29〜9/19 愛知》Rooted in Clay ―人も家も土から生まれた―

2023年4月29日(土)から9月19日(火)まで、アセーナ&ビル・スティーン(アメリカ)と挾土秀平(一般社団法人日本左官会議 正会員)による企画展「Rooted in Clay―人も家も土から生まれた―」が、INAXライブミュージアムで開催されます。

建築に土を用いる、アメリカ先住民・プエブロとメキシコをそれぞれルーツに持つアセーナとビル・スティーン夫妻。メキシコ国境に近い北米アリゾナ州で、30年以上前から土やストローベイル(藁ブロック)など自然素材を用いた家造りを広めるワークショップを開催し、技術の交流や習得に世界各地から人々が集っています。環境負荷の少ない素材や技法について自らも積極的に学び、ノウハウを採り入れてきた彼らが特に興味を持ち影響を受けたのが、洗練された表情をつくりだす日本の左官技術です。

自然素材をベースにしながら、新しい発想や創造力を用いて腕を振るう飛騨高山(岐阜県)の左官職人・挾土秀平は、2004年から3度スティーン夫妻を訪問し、実践を通して日本の伝統技法やものづくりの精神を伝え、関係を深めてきました。

本展では、異なる土の建築文化をルーツに持つアセーナ、ビル、挾土による、プエブロ、メキシコ、日本をテーマにした土の造形作品を公開制作します。

表情豊かな土の作品から、風土が育んだ思想や精神性を感じてみてください。

展示作品イメージ
《Mountain Bird/マウンテン・バード》
アセーナ・スティーン画

展示作品イメージ
《Tierra nido – Earth Nest/ティエラ・ニード-土の巣》
アセーナ・スティーン画
アセーナ&ビル・スティーン
アセーナはアメリカ、ニューメキシコ州プエブロ・サンタクララ出身。ビルはアリゾナ州ツーソンの出身。1989年、「人々と文化と自然をつなげる」ことを目的にアリゾナ州高地に非営利法人「カネロ・プロジェクト」を設立。2007年、国立アメリカ・インディアン博物館の屋外展示「Always Becoming」を制作、2011年、デンバー・アート・ミュージアムの「驚異の泥」展に出展するなどアート作品も制作。共著に『THE STRAW BALE HOUSE』、『Built by Hand』(小松衛子、小松義夫との共著)などがある。 https://caneloproject.com

挾土秀平
飛騨高山生まれ。1983年、技能五輪全国大会左官部門で優勝。セメントなど主に工業製品を使う野丁場の仕事に従事した後、2001年職人社秀平組設立。土や砂など自然素材を用いる左官を独学し、以降、商業施設、一般住宅、イベントなど、国内外で斬新な壁を発表。左官的思考をベースに、書、執筆、アートなど多分野で活躍し、メディアにも多く登場している。NHK大河ドラマ「真田丸」の題字作者としても知られる。平成25年度文化庁文化交流使。2015 ~ 22 年、一般社団法人日本左官会議議長。 https://www.syuhei.jp

概要

Rooted in Clay ―人も家も土から生まれた―

会期2023年4月29日(土)~9月19日(火) 10:00~17:00
水曜休館(祝日の場合は開館)
会場INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
愛知県常滑市奥栄町1-130
観覧料共通入館料にて観覧可 (一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)
主催INAXライブミュージアム
企画INAXライブミュージアム企画委員会
企画協力多田君枝(一般社団法人日本左官会議 事務局長)、職人社秀平組有限会社
展示デザイン宇野勇治(一般社団法人日本左官会議 総務理事/株式会社宇野総合計画事務所)
宇野美紀(一般社団法人日本左官会議 支援会員/株式会社宇野総合計画事務所)
会場グラフィック
&ツールデザイン
齋藤知恵子

関連イベント

《公開制作》4月29日(土)~5月7日(日) ※5月6日は除く

アセーナ&ビル・スティーン、挾土秀平が展示作品を協働で仕上げる様子をご覧いただきます。
会場:「土・どろんこ館」企画展示室
*作業の進捗次第で制作していない時間帯があります。また、日によって制作者が異なります。
*見学者多数の場合、会場への入室を制限する場合があります。

5月6日(土)開催のワークショップ 「アセーナのデザインを土の絵具で仕上げよう」とトークセッション 「 アセーナ&ビル・スティーン、 挾土秀平が つくりだすもの」は、定員に達したため、受付を終了しています。

フライヤーPDF「Rooted in Clay」

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