[ レポート ]「Rooted in Clay」展 見学会《9/10 愛知》

9月10日(日)、愛知県知多半島の常滑にある「INAXライブミュージアム」で、Rooted in Clay展見学会を開催いたしました。

集合時間の14時に、まさかのすさまじい土砂降り。でも受付を済ませ、大正から昭和にかけて土管を焼いていた工場を活用した「窯のある広場・資料館」を見学し、Rooted in Clay展が開かれている「土・どろんこ館」に向かう頃には、雨も上がっていました。

同展のメインは、メキシコ、日本、プエブロの土の文化をテーマにした作品です。

Tierra nido では穴の中を覗き込んで遺跡の写真を眺め、Bamboo Skyではキメ細かな土の肌を鑑賞し、Mountain birdではやわらかな土の曲面をなで回し、と、それぞれに作品を楽しみました。制作中の秘話なども飛び出しましたが、その内容はナイショです。

その後は、版築や土壁、モザイクタイルなど土を惜しみなく使ってつくられた「土・どろんこ館」の建築そのもの、日本の近代建築を彩ったテラコッタの実物を展示した「建築陶器のはじまり館」、紀元前のメソポタミアのクレイペグからイスラム、オランダ、イギリス、中国、日本など時空を超えたタイルに触れる「世界のタイル博物館」を解説付きでたっぷり見学。

終了後は懇親会(希望者のみ)。敷地内にある「ピッツェリア・ラ・フォルナーチェ」で、薪窯による焼きたてのピザを楽しみながら、土や左官の話に花を咲かせました。

良質な粘土に恵まれ、平安期から窯業地として歴史を刻んできた常滑で、土とやきものに存分に触れる機会となりました。

INAXライブミュージアムの立花嘉乃さん、磯村司さん、解説ありがとうございました。
この展覧会はいよいよ19日(火)まで。どうぞお見逃しなく。

Rooted in Clay ―人も家も土から生まれた―

会期2023年4月29日(土)~9月19日(火) 10:00~17:00
水曜休館(祝日の場合は開館)
会場INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
愛知県常滑市奥栄町1-130
観覧料共通入館料にて観覧可 (一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)
主催INAXライブミュージアム
企画INAXライブミュージアム企画委員会
企画協力多田君枝(一般社団法人日本左官会議 事務局長)、職人社秀平組有限会社
展示デザイン宇野勇治(一般社団法人日本左官会議 総務理事/株式会社宇野総合計画事務所)
宇野美紀(一般社団法人日本左官会議 支援会員/株式会社宇野総合計画事務所)
会場グラフィック
&ツールデザイン
齋藤知恵子

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